恐怖の渦の中


いきなりの急展開に三人とも声を出せず、俺ですらぼーっとしていた。


隠し部屋の中は緑色の蛍光灯が付いていて、床や机、棚は紙やファイルでビッシリとなっていた。

皆恐る恐るその部屋に入っていくと、地下室とは違って、まだマシな臭いが漂っていた。


「なんだこの部屋は?何のために作られたんだ?
...この資料の数々、これはまだ回収されてないものか?」


青山は紙を手に取りながらそんな事を言った。俺も棚からファイルを取り出して、中を見てみた。
中には生物の解剖図が書かれていた。だが、ページを何枚もまくって何体もの解剖図を見たが、どれも今まで目にしたことのない生き物ばかりだった。

それを青山も気付いたのか、目を見開きながら資料を読んでいた。


「なん...だ?この資料。見たことない生物とあらゆる実験が記されてる。俺達が知ってる生き物から知らない生き物まで、"習性""オスとメスの見分け""食べ物""どうすれば人に懐くか""何が天敵か"...."死ぬ時のもがき方"まで調べてあるぞ?」


「な、なんなんですかこれ?....うっぷ」


加奈は見てはいけないものを見たのか、すぐに隠し部屋を飛び出して、外でまた吐いていた。

野宮さんは表情を険しくして、その資料を読んでいた。