あれは幻覚なんかではない。あれは本当の...リアルでしか味わえないものだった。
「なっ、な、ん....なんだったんだよ今の....ッ!み、皆!大丈夫か!?」
俺は声をあげて視線を床から外して、スマホで色んな所を照らした。
だが、三人とも倒れ込んでいる俺を不思議がる様子で見てきた。
「何やってんだ西条。お前の方がもうギブか?メガネには大層な事言っておいて、弱っちいな。こんなの慣れるだろ?」
青山は白骨死体の山を指さした。
「え?....お、お前らは何も知らないのか?声も?存在感も感じなかったのか?」
「は?何の話だよ?俺達は普通に調べてただけだぞ?」
後ろにいる野宮さんもそんな感じだった。加奈は顔を真っ青にしながらも俺に近付いてきて、「だ、大丈夫ですか?」っと声をかけながら優しく背中を擦ってくれた。
俺は少し落ち着いて、顔を上げると目の前の壁に違和感を感じた。
よろよろしながらその壁に触れると違和感の正体を発見することが出来た。
それは壁の所に四角形で薄くだがホコリがあった。俺はその四角形の真ん中を押してみると、それは奥へスライドして、同時に壁が揺れ始めた。
壁はその四角形から左右へ行き、中から部屋が現れた。



