「潤平君、今のが"幽霊"の仕業じゃないのかな?"この状況で信じない方がおかしい"....だろ?」
「それは西条がッ!!」
「否定しなかった君も同じ考えだろ?」
青山はぐうの音も出ない状況になり、悔しそうに床をみながら拳を作った。
加奈への怒りを何とか抑えていた。
だが、ここである事に俺は気が付いた。
「....?その花瓶が落ちた所...その窪みはなんだ?」
俺は落ちた花瓶の破片を退かすと、そこには俺の目の狂いではなく、窪みがハッキリと姿を現した。ホコリが被って気が付かなかったのだが、花瓶のお陰で発見出来た。
「この窪みは....引き出しか?」
俺はその窪みに手を掛けて横へ引くと、狙い通り床が横へスライドしていった。
中からは冷めた空気がゆっくりと這い上がってきて、全身の毛が逆立つ感じがした。
中は木製の床とは違い、コンクリートの階段、明らかに雰囲気が違っていた。
だが、階段が見えるのは手前だけ、奥は真っ暗で何が待ち構えてるのかも分からない。
「....まさかこんな地下道があるなんて。花瓶が落ちなければ分からなかった...
なぁ西条。これって....」
「ただの偶然なのか....それとも誰かがやった必然なのか....
誰かがこの地下道へ俺達が入るのを望んでいる気がする。」
「誰かって....女の人か?それとも夫婦?」



