「....二人とも、一体なんの話だ?幽霊だかなんだかと...
もしかして今回の事件の犯人は幽霊って言うんじゃないんだろうな?」
野宮さんの目付きが少しばかりキツくなった。その目付きに一瞬身体が硬直してしまった。
「....逆に野宮さんはあんな事を人が出来ると思います?誰も近づいてないのに、頭をぱっくりに割って殺すなんて....
今の状況だと信じてない方がおかしいですよ。」
俺の問いに野宮さんは黙った。薄々感ずいてはいるものの、警察の立場上そういうのは信じたくないのだろう。
ガシャンッ!!
急に何かが割れる音がし、身体を飛び跳ねさせながら後ろを振り返った。
加奈の後ろにある、暖炉の上の花瓶が落ちたのだった。
ただ花瓶が落ちただけということを理解し、俺は重い空気を吐いた。
だが、青山はみるみる顔を険しく変えて、加奈に強く当たった。
「おいメガネ!!ふざけんじゃねぇぞ!!花瓶落とす暇があったらてめぇも考えろ!!」
「ち、ちちち違います!わ、私....花瓶になんて当たってない!!!...です....」
「は?何言ってんだ?んじゃあどういう原理で落ちたか話を聞かせてもらおうじゃねぇか!!」
らしくない行動をとった青山に、加奈は怯えることしか出来なかった。すると、野宮さんは加奈の目の前に入り、守るようにした。



