「...それが事件解決に繋がるのか?」
「....はい。」
野宮さんは俺の問いには反応しなかった。だが、疑うような目をしていなく、身を任せるような心強いパートナーにやりそうな目線を向けた。
「....ここからは二手に別れて探しましょう。俺と青山、加奈と野宮さんは一階を。
長富と敦、吉永と坂目さんは二階をお願いします。
何かあったらすぐに呼んでください。お願いします。」
俺の指示に青山と坂目さん以外は強く頷いた。
青山は加奈と同じなのが気に食わないのだろうが仕方がない。この中で一番運動神経が悪いのは明らかに加奈だ。
もしも何かがあった時に対応が一番遅れる可能性が高いのだ。だから野宮さんとセットだし、野宮さん的にも俺と青山は特に目の映る位置にいた方がいい。
坂目さんに関してはただ単にビビっていて、野宮さんと一緒に行動したいオーラを漂わせていた。
俺はそんな坂目さんの緊急信号をあえて無視して、足を進めた。
次第にみんなも動き出してくれて、ホコリまみれの屋敷の捜索が開始された。
一階担当になったが、四人全員が固まってる訳ではなく、一人一人別々に一階を探していた。
俺が探していた場所は、玄関から見て真っ直ぐの廊下の突き当たり、食事場だった。机も勿論、台所もホコリやサビで覆われていた。
壁は水色のタイルで、まるでトイレの壁のように思えた。



