「え?....わ、私だけ?違うよね?この屋敷のオーラっていうのか雰囲気に潰されそうになってるのなんて?」
吉永は周りに共感を求めると、全員が顔を縦に振った。
まぁ、吉永程ではないが圧倒はされていた。
「は?マジかよお前ら。こんなボロ屋敷に何を感じるんだ?俺はそうだな....いや、分かんねぇや。」
敦は頭の後ろをボリボリと掻きながら、ズンズンと屋敷のドア目掛けて歩いた。
敦だけが感じないその違い、俺達は疑問と不安が過ぎった。だが、
「皆。とにかく敦の言う通り前に進もう。いつまでも足踏みしている訳にはいかない。」
俺を先頭に皆が後から恐る恐る屋敷の大きいドアへ向かった。
俺達が来たことを見た敦は右足で、ドアを思いっきり蹴った。
ドアは凄い勢いで開いた。その音と敦の行動で、俺達は足を止めてしまった。
ドアから見える屋敷の中をそおっと見ると、ホコリが充満しているのが見えた。
敦はそのホコリが充満している中を、手で振り払いながら進んでいった。
恐る恐る俺達もその中へ入っていく。
屋敷の構造は広々とした空間が多いのかと思っていたが、思った以上に詰め込んでいるイメージがあった。



