恐怖の渦の中


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約束の集合場所には既に全員が揃っていた。闇住人は黒いワゴン車に乗ってきて、結構な人数が乗れることは分かる。
俺達の服装は私服だがあくまで動きやすい格好、汚くなっても大丈夫な格好が基本だった。一人を除いて....

吉永は今から友達と買い物に出掛けるのかと聞かれても仕方がない格好をしていた。茶色のバーガンディで上はピンクのシャツの上に高そうな黒いジャケット。
あまりにもラフな格好で、全員の目線が注目していた。


「な、なんだよ?いいでしょ?女の子はこういう所にも気を遣うの。」


「あのなぁ〜今から山へ行ってボロボロの屋敷の中に行くんだぞ?そんな格好で来る方がおかしいっつうの。ってかそういう意識は昨日のカフェの方で発揮しろよ。コーヒーガブガブと...」


「しつこいな!私はこうしたいからしてるの!あんたには関係ないでしょ!?」


「へいへい。」


相変わらず青山と吉永の間では電気がはしっている。だが、青山も青山でよく突っかかっていくような気がして、どんなに悪口飛ばそうが気になっているとしか思えなくなっていた。

まだ出発しないのは青山のいう人物を待っているからだ。だが、そいつが中々来なく、皆揃っているが出発出来ないという状況。