恐怖の渦の中


「なんだよ西条。急に大声出して...言いたいことは分かってる。重要な七日目、いわゆるあの人の言う七年目にあたるところが抜けてるってことだろ?」


青山を初め、皆そう思っており、俺に不思議そうな目を向けてくる。


「あぁ。だが、これは絶対に聞かない方がいい。」


「な、な、ななんでですか?」


「多分あの口調だと、もう女の人の呪いは終わってるって思ってる。今その事を言ってみろ、何年も耐えたトラウマがまた襲いかかってくるって知ったら何をしだすか分からない...呪い解除方法が"耐えればいい"なんておかしいんだよ。」


「じゃあどうすんの?それ以外分からないんでしょ?逆に一か八かそれを実行するしかないんじゃない?可能性なだけであって、間違ってる情報とも限らないじゃん。」


吉永が両手を広げてそんな事を言う。だが、その言葉にいち早く食いついたのは長富だった。


「ふ、ふざけんな!それでもしダメだったら俺が死ぬんだぞ?確実な方法が知りたいんだよ!!」


「あぁ。確実な方法を知りたい...なら、屋敷に行くしかないと俺は思う。」


俺の一言に全員が息を呑む。
だが、皆どこか覚悟を持った目をしているように感じた。


「....そうだな。長富が助かる道はそれしかない。六年も経ってるんだ、警備されているとは思えない。」