恐怖の渦の中


不安で頭がいっぱいになっている時、このカフェのドアが開く音がした。
俺達は全員がその音に反応してドアの方を見てみると、身長は高いのだが、明らかに身体はガリガリの、いわゆるノッポが姿を表した。

ノッポは店内に入ると、すぐ近くに空いてある席に座ることもなく、周りをキョロキョロと見回した。
そして俺達と目が合うと少し静止した。そしてそのまま目線を逸らさず、俺達の元へ足を運び、覗くような姿勢で話しかけてきた。


「あの....もしかして、メールをくれた人...人達ですかね?」


この一言で俺達はすぐに分かった。闇住人だ。


「....もしかして闇住人ですか?」


「あぁ!!君達か!いやぁ〜本当に申し訳ない。車が渋滞してしまってね、本当は二十分前には着きたかったんだけど、どうも遅れてしまった。」


「いえいえ....あっ、どうぞ。座って下さい。」


俺は青山を奥にずらしてもらって、一番端に闇住人が座れるようにすると、「ありがとう」と一言だけ言って座った。目の前が長富にするようにしておいた。


「さて...じゃあまず、問題の子は誰かな?」


そう聞いてくると、長富は恐る恐る手を挙げた。


「お、俺です。」


「あぁ君か。女の人を見たのは....今日が初めてだよね?自殺者って朝のやつでしょ?車のラジオで聞いたよ。」