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カチャカチャと食器が食器とぶつかる音が響き、喋り声が耳に入るが、何故か室内はそれほどうるさくなく、心が落ち着くのを感じる。
夕暮れの日と、木で作られた内装がどこかのリゾート地にいる気分になった。
そんな極楽な空間にいるのだが、俺らの席からは不穏な音が聞こえ、少し苛立ちを覚える。
コーヒーを味わうことなく、ガブガブと飲み、洪水の川のように喉を荒々しくコーヒーが通る音が聞こえてくる。
長富と吉永だった。今長椅子に座っているのは俺含め五人だった。俺、青山、加奈、長富に吉永。俺達は警察の取り調べを終えてここに集まることが出来た。
吉永に関しては今日の昼には退院出来たらしい。意識が無かったものの後遺症もなく、問題ないらしい。一週間の寝込みも当たりどころが悪く、脳に衝撃が上手くかかったもの。
頭の傷は残ってるものの、大半は治っていた。
吉永とは警察の取り調べで偶然会ったので、その時に今回の事を伝えて今ここにいるというわけだ。
「吉永、永島。もっと静かに飲めねぇのか?うるさくて店の雰囲気が台無しなんだけど。」
青山がそんな毒を吐くと、吉永はちょっとムカついている顔を作りながら、持っていたカップをプルプル震わせながら置いた。
「私は普通に飲んでるだけなのに...何がいけないのかな〜」



