恐怖の渦の中



「認識した次の瞬間には女の人は火が消えたようにフッと消えていた。そこから眠りにつくまではずっと誰かに見られている感じがした。翌日から分かった、その視線の正体は昨日目撃した女の人で、それは日に日に近付いてきてると。

彼女は近寄りながらも「怖い?」っと連呼して聞いてきた。女の人の影響なのかありえない幻覚も見えてきて、女の人が近付いてくる恐怖もたまったもんじゃない。
だが、俺はプライドだけは一丁前でな、決して屈服することは無かった。

絶対に「怖い」なんて口に出さなかったよ。女の人が消えた日も俺は絶対に油断はしなかった。絶対に来ると直感だが感じていた。

そしてあの日がやってきた。」


「運命の...七日目ですか?」


「あぁ。突然今までの比にならない程の幻覚、幻聴が襲ってきた。一瞬死んだかと思ったよ。心構えはしたとはいえ、来ないことに少なからず安心していたし、前以上のものが襲ってきたからね。

全ての物がグチャグチャになり、地面は血みどろ、周りは女の人が無数にいて俺を囲んでいた。
耳からは色んな声が聞こえてきた。「怖い?」「頑張ったよ」「終わりがあると思ってるの?」「楽になろうよ」そんなあからさまな甘い言葉、俺は乗っかりそうになったよ。