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朝学校へ来ると珍しく青山が玄関で待ち構えていた。俺自身、普段登校が早いというのにそれよりも早くいるとは思わなかった。
光り輝く太陽の下で肌が凍るような冷たい風。矛盾な環境地に加奈が来るまで俺たちは待った。
登校してくる学生の目がチクチクと刺さりながらも俺達は無言で加奈を待ち続けた。
するとようやく加奈が本を読みながら登校してきた。俺達は近寄ると、二人は気を引き締めて朝早く学校へ到着していたことを悟り、本を勢いよく閉まって何度も頭を下げた。
まぁ連絡もしていなかったし、仕方が無いのだが、青山は全くそうは思ってなく「普通は来るだろ」っと小声でボソッと呟いた。
気まづい空気の中、青山先頭で教室へ向かうと凄い勢いで階段を降りてくる音が聞こえてきた。
その音の正体は和一先生だった。
黒いスーツの中から見える白いシャツをビッショリ濡らしながら、汗だくで階段を降りていた。
和一先生は俺と目が合うと、汗びっしょりの顔で俺に近づき、強い力で両肩を掴まれた。
「栄治君!探したよ!話があるから保健室へ行くぞ。」
「は?ちょっと、先生?話って」
「着いてから話す!とにかく付いてきなさい!」



