恐怖の渦の中


「あのな。番組への情報提供なんて第三者でも出来るっつうの。それに、投稿者にメールを送るったって、相手は闇サイトの住人だ。いきなり事件のことを言って無関係だったら、警察が隠してきた情報があっという間に広められる可能性だってあるんだぞ!それを分かった上で言ってんのか!?」


青山はバッと立ち上がり、指を指しながら詰め寄るかのように声を荒らげた。加奈は青山の圧迫感に耐えられず、泣きそうになってしまっている。


「青山!落ち着け!こんな事でキレてても意味無い。」


俺は青山の肩を力強く掴むと、青山はこちらを睨んでくる。だが、少し冷静さは残っているのか、俺の手を振り払ってソファーに腰をかける。


「加奈、投稿者にメール送れ。」


「は?何言ってんだ西条!話聞いてたのか!?」


青山は再び立ち上がり、俺の胸ぐらを掴みながら睨んできた。だが、今回は引く気はさらさらなく、俺も睨み返した。


「青山、俺達が得られる情報はこれが精一杯だ。確かに得られたことは大きいが、確信的ではないし、肝心な所が分かってない。なら、一か八か勝負しなきゃいけねぇんだよ。」


「いやまだだ。まだ時間を費やせば、また他に情報なんざ得られる。