恐怖の渦の中


俺の話を聞いて、青山は顎を触りながら何か考えている様子だった。そして何かに気がついたのか、ハッとするとすぐにパソコンに向かい始めた。


「お、おい。どうしたんだ?」


「少し黙ってろ。今確認中だ。」


青山はらしくない態度を取りながら、パソコンを操作する。そこで何かを確認して一息つけると、こちらに画面を見せてきた。俺と加奈はその画面に吸い込まれるように、画面に映し出された七年前の記事を見た。


「この記事。ある警察官が同時刻で二人変死体で見つかってる。脳があるかどうかは書かれてないが、矢野と笹井と同じケースだ。それから同じ署内で警官が次々と死んでいる。自殺が大半を占めている中、一人二人は同じ死に方だ。
ここ一・二年でそういう現象は無いらしいが、これは明らかにおかしい。」


「...そんな事件、ニュースで見たことないぞ?」


「これは警察内で打ち消したんだろ。市民を守る警察官が次々と同じ署内で自殺するんだ。パワハラとかそういう問題の対処をしたくなかったんだろ。」


「その死んだ警察官に同じ署っていう以外で何か共通点はないのか?同じ事件を追ってたとか....」