恐怖の渦の中


「だからそんなんじゃねぇって!いい加減にしろ!」


「ハハッ。悪かったよ。じゃあ話を聞こうか。」


青山は俺の横隣に偉そうに座ると早速持ってきたパソコンを操作した。キーボード音だけが聞こえる中、青山はさっさと話すように加奈に伝えた。
加奈はまだ恥ずかしいのか、さっき程ではないが顔を少しだけ赤らめていた。


「あ、あの....私、オカルトっていうか...そういう系の話が好きで....えっと....サイトも結構見てたりするんです...だから....」


「西条。斐川の変わりに簡潔に話を聞かせてくれ。お前も聞いたんだろ?」


青山はパソコンの画面をジッと見詰めながら話しかけてきた。加奈は俺に何度もお辞儀をして、「お願いします」っと連呼してきた。


「...加奈はオカルト経由である闇サイトを見つけててな、そこにあの女の人に関係する奴があるらしいんだ。」


「関係するって言っても、流石に見た目の特徴とかそんなレベルじゃねぇよな?」


「あぁ。俺も見してもらったが、その被害者が受けた幻覚的なものだったり、死に方とかがほぼ一緒なんだ。」


そこで初めて青山はキーボードを操作する手を止めて、こちらに視線を変えた。


「"ほぼ"ってなんだ?多少違うってことか。」