恐怖の渦の中



「どうだった?尋問は。」


「あぁ、最高だったよ。もう一回頼みたいくらいだ。」


「はっ、そうか。それなら親父に頼んで、もう一回させてもらうようしてもらうか?」


青山は相変わらず人を小馬鹿にするような口調で言ってきた。


「....やっぱ遠慮しておくよ。それより青山、話ってなんだ?」


「もう本題でいいのか?色々としごかれて傷ついているだろうから、雑談で緊張解そうとしたんだがな。」


俺は黙り込むと青山は先程までニヤニヤしていた表情を消し、勉強しているように真剣な表情へと変わっていった。


「西条。お前、何知ってんだ?」


「...またそれかよ。さっき尋問部屋で嫌っていう程言われたんだがな。
それが目的か?お前の親父さんが俺に優しくして緊張を解して、クラスメイトであるお前にならその勢いで吐くだろう。そこで聞いたことを親父に密告、そういう手口か?」


「違うよ。親父は元々あんな感じでいつも人には優しいんだ。まぁ優し過ぎて過去に痛い目食らってるらしいがな。それに俺はそんな事は考えてもないし、頼まれてもいない。俺は俺で今回の事を探ってるだけだ。」


「"俺で"じゃなくて"親父さんと"じゃないのか?」


「案外疑い深いんだな。もう少し適当なやつだと思ってたよ。」