まぁ、相談とかダル絡みが無ければ嬉しいんだがな。



「...じゃあ吉永に聞けばいいだろ?結構里沙と喋ってるし、メールアドレスくらいは持ってるだろ。」


「バカかお前は?そんな事したら好意丸見えで里沙ちゃんに引かれちゃうだろ?そんな簡単に行くんならもうやってる。」



「....二年間好きなのに何もしてない方が俺はおかしいと思うがな。いいから聞けよ。このままだと会えるどうこうよりも、墓まで持ってく可能性がデカい。」



「馬鹿野郎!そんな事はない!あと数日で学園祭だぞ?学園祭!そこで何とかやるに決まってんだよ!」



いきなり敦は立ち上がり、政治家のような感じで俺に訴えてきた。その声は予想以上に響いてさっきまでがやがやしていた教室が静まり返り、敦に意識が向いた。

数秒後、敦は自分がやった事を理解したのか少しづつ顔が赤くなっていく。その時俺はどんな感じで見てたかっていうと、苦笑いを浮かべていた。

敦が自分の失態を理解してから数秒後にチャイムが校舎を包み込んだ。三時間目の始まりだ。皆そのチャイムをスタートとして自分の席へ戻っていくが、クスクスと聞こえてくる。