壇上へ上がった男性は見た感じ三十前半のように感じた。ガッチリとした身体をしていて、スーツも筋肉でパッツパツに見える。だが、どこか清潔感に溢れている。
第一印象としては筋トレが好きなビジネスマンと言った感じだ。


「どうもこんにちは。この度皆さんのカウンセラーとしてこの学校へ来た、千田 和一といいます。数日前に不幸な事が起きてしまった事は知っています。私は皆さんの苦しみを少しでも解けるように頑張りますので、みなさんも遠慮なく相談に来てください。いつでも相手しますので。」


印象通りの接客業のような話し方で一言言い終わると、微笑してみせた。
たが、目は俺たち一人一人の中からある特定の人物を見つけようとしているのか、キョロキョロと監視しているかのように見てきた。

俺は不気味に感じた。