捨て猫【短編】



遥斗side



稚己を残してトイレへ行くのは怖かったが、しょうがなく席を立つ。




トイレから出ると、見覚えのある顔が3つ。




「やっべ〜!可愛い〜!」



「ナンパ行っとく?」



「涼、啓…やめなさい。」



なるほどね。


誰を見てるかなんて、目線を追わなくても分かる。




「何やってんの?」



すると3人同時に俺を振り返る。




「「「遥斗じゃん!」」」




そう言って俺に群がる、涼太と啓悟と真奈。




「お前最近付き合いわり〜よ。」




この金髪でピアスバリバリのチャラ男が、速水 涼太(はやみ りょうた)。



こう見えて、シャイボーイ。




「遥斗がこんなとこ来るなんて珍しいね。」




黒髪で眼鏡なのが生田 啓悟(いくた けいご)。


こいつは正真正銘のチャラ男。



そして顔にピッタリな腹黒。




「遥斗!真奈たち今からオケ行くけど来ない?」



多分俺に好意を寄せてる清楚ギャルの珠実 真奈(たまみ まな)。


性格は超がつくほど悪い。