遠くのレモン

おんなのひとは、わたしのそばへきて、
わたしのあたまをなでていった。

「セナちゃん、今は何も分からないだろうけど、
少しずつなら分かるようになるはずよ。
大丈夫。セナちゃんには、大樹がいるから。」

やさしいこえだった。
わたしのあたまをなでるても、
とても、やさしかった。

なぜか、そのぬくもりに、
わたしはなみだがでそうになった。