すごい心のこもった、ありがとうだった。 水上先輩は所作も美しく、言葉遣いも丁寧で、まるで次元の違う人のようであった。 君は、いま、好きな人とか気になっている人とかいるの? 不意に水上先輩から質問にドキッとした。 一応は、気になっている人はいます。 水上先輩はいるんですか? 彼はワイングラス片手にこう答えた。 君が好きなんだ。 その瞬間、私の目から涙がこぼれた。