どんなに辛くても君を想う

唯side

「ジリジリジリジリ」


目覚まし時計の音で私は目覚めた。


私、橘 唯 -タチバナ ユイ は、学校に行くことが好きではない。



かと言って、家にいることも好きじゃない。



どちらの場所も”好きではない”と言うのではなく、居場所がないのだ。



私の両親は、朝早く出て行って夜に帰って来るので、大抵の時間は家にいない。



私はまだ覚めない目をこすりながら、リビングに降りた。