「おはよう、お母さん」

「おはよう、柚月...あら、今日は学校行けそう?」

「うん、今日は調子いいの。迷惑かけてごめんね。」

お母さんには、小さい頃から迷惑ばかりかけた。熱を出したときは、眠るまで一緒にいてくれたし、何かあったらいつも助けてくれてた。

「柚月...。迷惑なんて、私は母親だもの。かけてもらわなきゃ!」

「お母さん...。」

「さ!ご飯よ!」

お母さん、優しすぎだよ。...本当は悩んでるのに、何で?
毎晩、手話の本読んで手話覚えようとしてるの知ってるよ。
本当に、本当にありがとう。


「それじゃ、行ってくるね!」

「気を付けてね~。...それにしても、久しぶりにあの子の素の笑顔が見れたわ。昨日何かあったのかしら。ふふっ。」