「うーん、」

「なに、どーした?」

「うーんとさー、」

「うん?」

「………」

「…?」


「よしっ、じゃあ言うな…

あのな、正直あたし永遠とか絶対って言葉信じひんし、そんな簡単に使える言葉ちゃうと思ってんねん。」


「……」

あーこれ言葉にすんのむずいな
急にこんなん言い出したのに、真剣に聞いてくれてる茜
そんな茜にどうしても伝えたいと思ってん


「これから先なにが起こるかわからんし、人の気持ちなんて簡単に変わるかもしれへん。

けど、あたしは茜との永遠を信じたい。
これから先、どっちかの気持ちが変わって離れることになるかもしれへん。
もしそうなるとしても、あたしはお互いがお互いを想ってるこの関係を続けられるように茜との時間を大切にしていきたい」


あーーー、日本語むずい!!!!


「ようするに!あたしは茜との永遠を信じて茜とずっと一緒に永遠を過ごしたいねん!」


あれこれちゃんと日本語なってる?



…自信全くねえ



熱弁しといてなんやけど、伝わってるかばり不安




茜は固まってるし…


「うー、」

「え、ちょ、泣くな」

「泣いてへんし!!」

「いや、うん。泣きそうだから泣くなよ」

「…茜の馬鹿」

「うん、馬鹿でいいよ」

なんて言いながらあたしを引き寄せ、優しく抱きしめる茜

「っ、」

「あー、ほんとかわいい」

「!?、」

「とりあえずさ、」

「…うん」

「葵は俺が好きで好きで仕方なくて、ずっと一緒にいたいってことでしょ?」




……たしかにそういう事やな


「…うん」

「ちゃんと伝わってるから」

「っ!!」

「だいぶごちゃごちゃな日本語だったけど」

「おい。」

そこは素直に受け取っとけよ


「けど、俺も葵と同じ気持ちだから」

「…ほんまに?」

「うん。好きで好きで、でも人の気持ちは自分でも他の人でもどうすることはできない。

けど、それでも変わらないように、葵との日々を大切にしていきたい」


っ、…これ、あたしの思ってたこと


「なんかこれプロポーズみたいじゃね?」

…たしかに

「それやったら先にプロポーズしたんあたしやな」

ゆったんもあたしやしな

「フッ、たしかにな





けど、────────」



「っ、!!??」









『…本番は俺からするから』














END