「私は、まだ茜の彼女だから、別れるまででいいからそばにいて欲しいっ、」


「茜っ、惑わされちゃダメ!私いじめられたんだよ!?」

あたしの猛演技を遮ってきたクソアマ


んでその言葉に動揺するギャラリー


「速野さんは、私と茜が付き合ってること知ってた?」

「え、ああまあ」

「なら、なんで茜にベタベタするの?」

「……」

「私、彼氏が他の女の子にベタベタされてるの見てられるほど強くない」


今回は圭やったからまだよかったけどさあ、


「それに、そんなに私のこと嫌い?」

「え?」

「だって、嫌いじゃなかったら、わざと茜に私を嫌わせるようなそんな嘘つかない」

「なっ、」

「そうだよ速野さん?」

「え?」

ここで真奈の登場でえーす、いぇーい


「つーかさ、私の親友陥れといてどういうつもり?
彼女いる男子にベタベタくっついて、彼女悲しませて、挙句の果てに彼女と別れて私と付き合ってもらえるように、彼女が私を虐めてきたって嘘ついて彼氏の方味方につけて」

「なっ、!!」

真奈さんの毒舌かっくいー

周りはこの真奈のセリフを聞いて、速野を軽蔑した目で見てる



「あんた、くっそみたいな女だな」

「っ、」

めっちゃ口悪いな真奈さん

…けどこれたぶん真奈の本心やんな。
あたし落ち込んでたん一番近くで見てて、支えてくれてたし


「真奈、もういいよ」

「ひめっ、」

「もう無理だよ、茜の気持ちは私にない」

「そんなこと!」

「じゃなきゃ速野さんの味方になんかついて私を責めてこないでしょ?」

「……」



あ、どうしよ
ここまで言うつもりなかってんけどさ、これ言ったら茜なんも言えんくならん?


「茜、ごめん」

いや勝手にセリフ変えてまじでごめん、

「ちょっと私やばい」

まじでテンパってきましたね、はい


「茜がんばって」

「あ、おう…」


ちゃんと伝わったっぽい、あとは任した