こんなこと話しながらついた目的地…茜の教室


開いてる前の入り口のドアから顔を覗かせて、

「茜…」


とちょっと切なそうに呼ぶ

この声に反応する茜のクラスのやつら



「…葵」

そして茜と、茜にくっついてる速野

「茜っ、こわいっ、」


そんなこと言ってた茜の腕に自分のを絡めるあいつ

あいつの中じゃあたしに虐められたとかいう妄想あるからな


「…茜、」

「……」

あたし達のこの修羅場にシーンとなって見守るギャラリー

茜のクラスメイト以外にもなんか廊下にうじゃうじゃいんやけど…うざ、



「茜、私のこと嫌い?」

「っ、!!」


泣きそうになりながらそう言うあたしに肩をびくつかせる茜


まあ演技やけど。



「私、茜になにかしちゃったかな…?」

「葵っ、」

「私は、茜が大好きだからっ、嫌われたくない、!」


普段しゃべらんクール姫(?)がやたら恥ずかしいことベラベラしゃべってることに驚いてる多数のギャラリー


「嫌いじゃっ、」

「だったら!!」

「っ、」

「だったらなんで、なんで速野さんとずっと一緒にいるの?」

「それはっ…」

「速野さんが好きなら早く私のこと振ってよ!!」

「っ、」