瑠璃の雫












「ねえ。
璃香……」















「なに??」







「うんん、何でもない。
授業サボっちゃったね。」








彼女が言おうとしたことは分かった
さっき言ってた休学と兄のこと



「そうだね。
私初めてだよ。
サボったの…。」








「私も」


ふふふと笑いが漏れた


「久しぶりだね
こうやって話すのも。」




「うん」




「璃香家でなにしてたの?」




「寝てご飯食べて寝て…「なにそれ。
なにもしてないじゃん。」








また笑いで会話が途切れた

「そうだ。
今日の放課後暇?」









「h……あ、課題…」


暇!って元気に言いたかったけど山積みの課題を思い出し一気に落胆した
「そっか、じゃあ明日の放課後は空けといて。


いっぱい話したいことあるんだから!」
















ーその顔は名前にぴったりの笑顔だった




〜♪



「あ、チャイム…。」

「戻ろっか。」

笑心が言った

「うん。」

静かな廊下を騒がしく帰った

「斎藤、松坂6時間目の授業サボったんだって
ダメだろ!」

こえが裏返った先生に笑いが起こる

「生徒会長と、副会長の自覚持てよー。」

「「はーーい」」

今年もか…
進級テストでトップだった人が生徒会長
2位だった人が副会長になるって言うこの学校の変な決まり
笑心と私は初等科からずっとこの職についていた