がら
扉を開けるとまた視線を浴びた
黒板を見ると数式が書かれていた
数A…
席に座り机の上に課題を置く
カバンを覗くが教科書など入っている訳がない
ががががドンッ
机が揺れた
「松坂さんが教科書忘れたみたいなんで見せます。」
バンっ
ルーズリーフとシャーペン,色ペン消しゴムも置かれた
「あり……」
お礼を言おうとして彼女を見たら窓の外を見ていた
空には飛行機雲がかかっていた
「松坂…
まつざか…
松坂!!」
「……はいっ」
顔を上げると先生が怖い顔をしてこちらを見ていた
「休学開けだからってぼーっとするなよ〜
じゃあ
とりあえずこの問題解いてみろ」
…?
じゃあ?
って何ー
黒板の前に立ちチョークを手に取る
後ろを見ると彼らは頭を抱えていた
かっかっ
石灰でできた棒でequalと数式をつないでいく
かつっ
教壇を降りる
黒板を見て確かめている先生の横を通り過ぎる様に
「先生この問題数Aじゃない…」
そう残して席へ戻った


