目を開いた時私の瞳は白い壁を映した 「璃香…」 少し目が赤くなった翠が近くにいた 右半身が鈍く痛かった どうやら私は倒れたらしい 記憶を辿るがあの瑠佳のいた部屋からここまで来た記憶がなかった 「璃香、 辛いと思うけどこれからやらなきゃいけないことがある。 よく聞いて。」 私に目線を合わせた彼は真剣な顔でそういった その表情に思わず顔をそむける 「璃香… りか…… りぃ。」 暖かく私より一回り大きな手が私のそれに重なった 目の奥がキューっと熱くなる