きっと誰もが探している。

「そっかっ」

高崎さんも軽く笑って受け流してくれた。

私はほっとして勢いよく鞄を持ち上げた。


「よし、じゃあ家にーー」

ドンッ

その鞄を持ってくるりと回ると、高崎さんのおでこにクリティカルヒットしてしまった。

「いたっ」

「わあぁぁぁぁぁ!?ご、ごめん!大丈夫!?」

教科書とか電子辞書とか入ってたし、結構痛かったはず!

心配になって、高崎さんの額を見るために前髪をかきあげるーーーー


………………………誰?


とても可愛い女の子が潤んだ瞳で上目使いに私のことを見ていました。