「…さん。おのさん。遠野さんっ!」

「はいっ!?」



気がつくと、目の前に心配そうな高崎さんの顔があった。


「どうしたの?さっきからずっとぼーっとしてるけど…」


表情と同じく心配そうな声で高崎さんが尋ねる。


「え?ああ…なんでもないよ。で、なんだっけ?」



にっこりと笑うと高崎さんも曖昧に笑った。


「えっとね、よかったら今日アイスでも食べに行かないかなーっと思って…。テスト勉強、まだ始めてないんだよね?」


私は驚いて目を見開いた。

高崎さんから誘われたのは初めてだ。




でも………