そう言って私がライブタオルを手に取ったその時。
「それでは!天秀学園軽音楽高等部スペシャルライブ、開幕!!」
碧翔くんの声でライブの幕が切って落とされた。
だが、一向に演奏が始まる気配がない。
「朱莉?始まらな_____」
「しーっ。見てて葉月、ここからが軽音部の"恒例行事"だから」
こ、
恒例行事…?
考え終わるのよりも早く壇上の生徒にスポットライトが照りつける。
4人の身を包むロイヤルブルーに黒い水飛沫がかかったデザインの部Tには、白のでっかい十字架が描かれていた。
「まずは今日の出演バンド、俺たち"Kreuz(クロイツ)"!ドラム担当ヤナ!!」
ヤナと呼ばれた眼鏡くんは慣れた手つきでくるくるとスティックを回している。
緑がかった黒髪という、なんとも不思議な髪の色と黒眼鏡の容姿からは予想できないパートですね、ハイ
「続いてベース、黒猫!!」
濡れたような黒髪に黄色い目の黒猫くんは眠そうにしながらもベースをちゃんと弾いている。
黒猫って呼ばれてる理由がなんとなくわかった。
「続いてギター、あーりん!」
紺髪にヘーゼルナッツ色の眼のあーりんは、目線は鋭かったけどどこかで見たような優しさもあった。
でもなんでだろう。
あの人、どこかで…
「そして俺!ボーカル担当ゆきです!!」
碧翔くんの4人の中で誰よりも目立つ明るい茶髪がライトに照らされた。
「碧にいいいいいい!!!!!」
隣ではブラコンが発狂中。
誰これ、私知らない。←
「それでは!天秀学園軽音楽高等部スペシャルライブ、開幕!!」
碧翔くんの声でライブの幕が切って落とされた。
だが、一向に演奏が始まる気配がない。
「朱莉?始まらな_____」
「しーっ。見てて葉月、ここからが軽音部の"恒例行事"だから」
こ、
恒例行事…?
考え終わるのよりも早く壇上の生徒にスポットライトが照りつける。
4人の身を包むロイヤルブルーに黒い水飛沫がかかったデザインの部Tには、白のでっかい十字架が描かれていた。
「まずは今日の出演バンド、俺たち"Kreuz(クロイツ)"!ドラム担当ヤナ!!」
ヤナと呼ばれた眼鏡くんは慣れた手つきでくるくるとスティックを回している。
緑がかった黒髪という、なんとも不思議な髪の色と黒眼鏡の容姿からは予想できないパートですね、ハイ
「続いてベース、黒猫!!」
濡れたような黒髪に黄色い目の黒猫くんは眠そうにしながらもベースをちゃんと弾いている。
黒猫って呼ばれてる理由がなんとなくわかった。
「続いてギター、あーりん!」
紺髪にヘーゼルナッツ色の眼のあーりんは、目線は鋭かったけどどこかで見たような優しさもあった。
でもなんでだろう。
あの人、どこかで…
「そして俺!ボーカル担当ゆきです!!」
碧翔くんの4人の中で誰よりも目立つ明るい茶髪がライトに照らされた。
「碧にいいいいいい!!!!!」
隣ではブラコンが発狂中。
誰これ、私知らない。←