放課後ハウリング




「え、ちょっとどういうこと?葉月は腕に縫い跡があるから幼馴染だ「ごちゃごちゃうっせぇんだよ!!」…!!」


朱莉の問いを、臨の叫び声が遮った。


「だから女は嫌いなんだよ…失せろ」


静まり返った舞台裏に彼はその言葉と舌打ちを残して立ち去った。


…やっぱりまだ、私は現実を否定している





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…いらいら。



…いらいら。



「…なんで、俺…」



俺、蒼井臨と幼馴染だった葉月がこの学校にいることを知ったのは今日。



碧翔を呼ぼうとしたら、完成前の仮設ステージの前で女と喋ってて。



その女が葉月だって、すぐにわかった。



6年ぶりに会えて、本当は嬉しいはずなのに。



「なんで…なんで、こんなにいらいらするんだよ!!!」



___バンッ!!!



殴った壁に問いかけてみても、答えなんか返って来なかった。



…本当はわかってる。このいらいらの正体を。



けどそれを俺が認めたくないだけだ。




「こんな俺…見せたくなかった」



___葉月と、あいたくなかった。





蓋をしていた思いが、溢れ出してしまいそうだから。



「…こんなの俺らしくねぇな」



自傷気味に俺は笑った。