ピンポン



「あ、お兄ちゃんだ!」



嬉しそうに悠樹が玄関へ

なんとなく俺も出迎えに行く



「は?何で晄?」


「お邪魔してます!」


「今日も助けてもらったの!」


「悠樹、晄は大丈夫だろうけど
少しは警戒心を持て!ったく!」


コツンと悠樹のおでこを軽く殴る


「晄さんは、あの人とは違うと思うの
一緒にいて、凄く安心できるから!」


「それもどうかと思うが…
晄、少しは意識されないとな!?」


「え//////」



急に先輩から話をふられ、赤くなる



「ん?生姜焼き?」



くんくんと鼻をならし、夕飯を当てた
さすが先輩!





「うん!もう出来るから!手伝って!」





リビングからキッチンに並ぶ2人が
あまりにも優雅でうっとり

ヤキモチを妬くことも忘れるほど

理想の姿




時々、2人が接近しまくる
そりゃキッチンだから
広くないのは、わかってる



だけど、あまりにも自然で
まるで夫婦みたいだから



それすらも、うっとりとしてしまう




悠樹の料理が美味しすぎて
酒も進む





「晄が酔い潰れる前にデザートだせ」


「はぁーい」