守ってあげたい 【完】

「うん」


ふっと、アイツがため息のような
息を漏らし、甘い声でうなづいた。


傷だらけの黒天使が
目の前に、いる。



『天野さんとのこと。
 説明して。
 そんな資格はないかもしれないけど
 教えて』