―――世の中は、不公平だ。 指示した天野さんは守られて、 私は謹慎処分。 誰もが今回の首謀者は天野さんだと 知っているのに。 なんの処罰もないされない。 ただの、一般生徒の私じゃ、 戦うことすら、できない――― どれくらい 雨に打たれていたんだろう。 気がつくと 黒男子が 黒いパーカーを広げ、 私を雨から守ってくれていた。