**あとがき** 


ここまで読んでくださってありがとうございました。


雨里と申します。


最近、短編を書きかけては消しを繰り返していたので愛想が尽きてしまった方もいらっしゃると思います…本当にすみません。


そして、やっと書けた短編です!


今回の作品は、禁断ものでありつつ一風変わった味わいのあるものを書いたつもりでいます。


一見少し辛い過去のある主人公、知帆ですが実はとても優しい世界に生きていた。


そんなちぐはぐな感じを味わっていただけたらと思います。


透流は知帆に何かあれば病んでしまいそうなヤンデレ予備軍な人物像にしてみたかったのですが、どうにも難しく。

片鱗だけでも感じ取ってもらえたら……!


少ししか出てきてませんが、一番辛いのは母の薫子ですね。

再婚した夫は後に娘と不倫。

そんな泥々です。

結構な非道さを最後で出してきた貴音の人格はあまり書けなかったのですが、また今度書けたら書きたいです。

あと透流パパも。


知帆が必死で守ろうとしたことを分かっていたから、薫子も透流も彼女を綺麗なままにしたかったのです。

何も知らないという点でこちらから見れば少し滑稽かもしれませんが。

そういう意味で、最後に薫子が愛したのは知帆。

知帆だけが薫子の救いだったのかもしれません。


最初は違ったとしても結局は幸せを掠め取った貴音と、母を裏切らないように自ら傷つくことを選んだ知帆。

知ったときの薫子の絶望もまた描きたいです。


どれだけ歪んでいたとしても知帆だけは守ろうとした男と母親。

その姿が伝われば幸いです。


ゆるそうなタイトルとは程遠いですね。

ゆるさ期待した方は、ごめんなさい。


もしよければ感想やリクエストなど頂けると嬉しいです!


それでは、ありがとうございました!