ランバートが、目の前の男を睨みつけながらそう言った。
“ダーナ”は、ゆらり、と立ち上がって口を開く。
「…こんなことになるなら、魔力を奪わせた後にお前を殺しておけばよかったよ、ノア。…お前の両親と同じようにな…!」
「!!」
(…今、なんて…?)
ランバートも目を見開いた。
16年目にして知った真実は、あまりにも残酷で耳を塞ぎたくなるような内容だった。
(この男は…私の両親も手にかけたの…?自分の罪を隠すために…?)
それは私を傷つける言葉の羅列でしかなく、防御をする暇もなしに心をズタズタに引き裂かれる。
…つぅ。
無意識に涙が流れた。
私が今まで感じてきた痛みは、何だったんだろう。
ずっと自分を責めていた時間は、無駄だったんだ。
ランバートは、私の隣で静かに男を睨みつける。
「…俺たちを、始末するつもりか…?」
すると、ダーナは「くっ、」と小さく喉を鳴らして低く答えた。
「…あぁ、そうさ。お前達を生かしておくわけにはいかない。…だが、“手を下すのは私ではない”がな。」
(…え…?)



