ガタッ!!
私は、思わず立ち上がった。
「っな、何を言い出すのランバート!私は魔力を持たないのよ?魔法陣なんて持っているわけが…」
「あるよ。魔法を使ったことがないから、魔法を使う際に目の前に現れる陣を見たことがないだけだ。」
(本当、なの?…それとも、ここまで来て嘘を並べてダーナさんを動揺させようとしているだけ…?)
急に予想外の展開になり混乱しだす私。
ランバートは、周りのことなどお構いなしに話を続ける。
「ただ、ノアちゃんの魔法陣は“空っぽ”だった。…要は、魔力を全て使い果たした“電池切れ”状態なんだ。だから魔法が使えないんだよ。」
彼の口から語られたことは、 あまりにも信じがたい内容だった。
(私は、“魔力を持たずに生まれた”のではなく、“魔力を使い果たしている”だけ…?)
いきなりそんなことを言われても、訳がわからない。
でも…もしも、万が一。
ランバートの言っていることが本当だとしたら……
その時、ランバートが見たこともないほど真剣な表情をして口を開いた。
「…普通、持っている魔力の量には個人差があるけど、ごく僅かしか持たない者でも、使った後はちゃんと回復する。“魔力を奪われない限り”。」



