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「ったく、お前はこの前から俺のことを発電機だと勘違いしてるだろ。会合中に連絡するくらいなら、人間の仕事を寄越せ!」
「あー、悪い悪い!でも、ちょうど会合が終わった時でよかったな。イルミネーションを間に合わせるとこ、さすがイヴァンだぜ。すげー綺麗だったぞ!」
愚痴をこぼすイヴァンに、ロルフが“よいしょ”発言を口にする。
おだてられたイヴァンはまんざらでもない様子でソファにもたれかかった。
窓の外は、ルタが魔法を使わなくても雪が降る気候になったようだ。
しんしんと白い雪が降り積もっていく。
窓の外を見ながら、ルタが口を開いた。
「とりあえず、ノア達は楽しそうだったよ。俺たちがこんなに骨を折らなくてもよかったんじゃないかってくらいにね。」
「へーぇ、そりゃあよかったな。色々あったけど、特別任務は大成功だな〜。」
ロルフがにこにことそう答え、ルタが「今日の“色々”の大半はお前のミスだからな。」と睨む。
ケタケタと笑うロルフを呆れたように見ていたイヴァンは、ふぅ、と息を吐いてカバンの中のパソコンを開いた。
「さ、俺は今日の会合の報告書でも書くかな。」
ぱち、とキーボードを指で叩いたイヴァン。
すると数秒後、彼は「ん?」と眉を寄せた。
「メール?エーテル用のパソコンに、一体誰からだ?」
メールを開いた瞬間、彼の琥珀色の瞳が見開かれる。
イヴァンの態度に首を傾げたルタとロルフも、彼に歩み寄りパソコンの画面を覗き込んだ。
件名はない。
本文には、短い文が1つだけ。
“みんな、ありがとな。”



