「わ、ぁ…っ!」
つい、声が漏れる。
ランバートも驚いたように空を見上げていた。
(すごい…!予報では完全に雨だったのに…!まさか“ホワイトクリスマス”になるなんて。)
ちらちらと舞う雪はそれほど強くはなく、傘をささなくても歩けるようだ。
「よかったね、ランバート…!すごい“偶然”!」
私がそう声をかけると、ランバートはわずかに目を細めて呟いた。
「…そうだね。感謝しなくちゃ。」
口角を上げて空を見上げるランバートは、少しの間の後、すっ、と私の手を取った。
「よし!じゃあ、いこっか。」
「うん!」
寒さからか、さっきよりも距離が近い。
雪の冷たさのせいで頰が少し赤くなっているランバートが可愛く見える。
(楽しいなぁ…。)
2人で歩く道にどんどん雪が積もり、足跡が刻まれていく。
他愛もない話だが、途切れることなく会話が続いた。
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やがて辺りが夜の闇に包まれ始めた午後6時。
腕時計を見たランバートが口を開いた。
「そろそろルタの用意してくれたレストランに向かおっか。混み始める時間だしね。」
ついに、念願のクリスマスディナーの時間がきた。
心踊る中、ランバートに導かれるまま街を進む。
スマホに表示された地図を見て迷うことなく歩くランバートも、わくわくしている様子だ。
きゅ…、と繋ぐ手が、温かい。
街はイルミネーションに彩られ、昼とは違う顔を見せている。
なんだかロマンチックだ。



