大剣のエーテル


「わ、ぁ…っ!」


つい、声が漏れる。

ランバートも驚いたように空を見上げていた。


(すごい…!予報では完全に雨だったのに…!まさか“ホワイトクリスマス”になるなんて。)


ちらちらと舞う雪はそれほど強くはなく、傘をささなくても歩けるようだ。


「よかったね、ランバート…!すごい“偶然”!」


私がそう声をかけると、ランバートはわずかに目を細めて呟いた。


「…そうだね。感謝しなくちゃ。」


口角を上げて空を見上げるランバートは、少しの間の後、すっ、と私の手を取った。


「よし!じゃあ、いこっか。」


「うん!」


寒さからか、さっきよりも距離が近い。

雪の冷たさのせいで頰が少し赤くなっているランバートが可愛く見える。


(楽しいなぁ…。)


2人で歩く道にどんどん雪が積もり、足跡が刻まれていく。

他愛もない話だが、途切れることなく会話が続いた。


**


やがて辺りが夜の闇に包まれ始めた午後6時。

腕時計を見たランバートが口を開いた。


「そろそろルタの用意してくれたレストランに向かおっか。混み始める時間だしね。」


ついに、念願のクリスマスディナーの時間がきた。

心踊る中、ランバートに導かれるまま街を進む。

スマホに表示された地図を見て迷うことなく歩くランバートも、わくわくしている様子だ。

きゅ…、と繋ぐ手が、温かい。

街はイルミネーションに彩られ、昼とは違う顔を見せている。

なんだかロマンチックだ。