「ランバートは、今までのクリスマス、どう過ごしてきたの?」
「え?」
ふいに尋ねられた質問に、私を見つめるランバート。
彼は少しの間考え込み、記憶を辿るようにしながら呟いた。
「去年も一昨年も、特に変わったことはしてなかったかな。本を読んだり、仕事が回ってきたらそれをこなしたり…。そういや、たまにハロルドがトナカイの格好をして顔を出しに来てくれたりしたな。」
(へぇ…、そうだったんだ…)
ランバートは、くすり、と笑いながら小さく続ける。
「だから、こんなに楽しいクリスマスは今年が初めて。ノアちゃんと出会えたから。」
「!」
こういうセリフをさらっ、と言うところが油断できない。
「ふふ、ノアちゃん照れてる?」
「て、照れてません。」
くすくすと笑うランバートとともに、ゆっくりとお店を回った。
「わ…!このミトン可愛いな…」
「ほんとだ。ノアちゃんに似合いそう。」
ランバートがすっ、とミトンを手に取る。
「これ、欲しい?」
そう尋ねた彼に、私は「うん。買ってくる!」と返した。
すると、彼はにこりと笑って「分かった!じゃあ、出たとこで待っててね。」とミトンを手にしたままレジへと進む。
「えっ!か、買ってくれるの…?」
「当たり前でしょー?俺はこういう時しかカッコつけられないし。クリスマスだし!」



