窓の外に見えたのは、遠くの山がロルフの炎の魔法で燃え盛る様子だった。
火炎の渦にのまれた山は、巨大な焚き火のように見える。
(まさかあの山って、私たちがトロッコで駆け抜けてきた立ち入り禁止の鉱山…?!)
「すげーっ!」
「なにあれ!」
キラキラした瞳で子どもたちが鉱山を見つめる中。
呆気にとられた様子のババ様が、ルタの残した通信機を手に取り、急いでダイヤルを回した。
プツ!と回線が繋がった瞬間、ババ様は大声で電話口に叫ぶ。
「小僧!あんた一体何してるんだいっ!火遊びしてる場合じゃないだろうっ!」
すると、通信機から聞き慣れた色気のある青年の声が響く。
『人聞き悪ぃぞ!遊んでなんかねぇよ!これはれっきとした“任務”だからな。』
(!ロルフ…?!)
「山を燃やすのが、任務だって?!ふざけてんのかいっ!今、アンタの仲間は死ぬ気で戦っているのに…」
『あっはは!何言ってんだバァさん!俺の任務は山を燃やすことじゃないぜ!こっからが本番だ!』



