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「ルタにぃたち、なにしてるかなあ。」
「いまごろ、おひるごはん食べてるんじゃない?」
教会の窓の外を見つめながら、そんな会話を交わす子どもたち。
ランバート達の計らいで、彼らには一派との決戦に出向いたことを知らせず、あえて“ピクニックに行った”と偽っている。
(ランバート達、無事だよね…?早く帰ってきて…。)
刻々と時を刻む時計を見ながら、何度目かわからないため息をつく。
「そんなに気を張ると持たないぞ。ほら、お茶でも飲みな。」
ババ様が、私にティーカップを差し出した。
ほんのりと紅茶のいい匂いがする。
「ありがとうございます…。」
「なぁに。心配せんでも、夜には帰ってくるじゃろう。」
にこにこと笑うババ様につられて微笑み返す。
(そうだよね。気にしたってしょうがない。私が出来ることは、ランバート達を“おかえり”って出迎えてあげることだけなんだから。)
少し心が落ち着いて、紅茶を口にしようとした
その時だった。
「「わぁ!!!!!」」
突然、外を眺めていた男の子2人が大きな声をあげた。
私は、ばっ!と、彼らの方を見る。
「なんじゃ、急に声を出して。びっくりするじゃろう!」
ババ様がそう声をかけると、子どもたちは興奮したように窓の外を指さして目を輝かせた。
「でもっ!すごいよっ!!」
「“ちゃいろい山”が、もえてるの!」
(“山が燃えてる”…?)
その言葉に、おもちゃで遊んでいた子どもたちも一斉に窓に集まった。
私とババ様が子どもたちに駆け寄った時、私はつい大声をあげる。
「あれって、ロルフの火柱…?!!」



