思わず言葉を失い、その光景に目を奪われる。
ランバート達も想像以上の美しさに見惚れているようだ。
「…はぁ。来るつもりはなかったんだけどな…」
ぼそり、と呟いたルタに首をかしげる。
「どうして?せっかく実家に帰って来たのに。」
「…数分後には分かるよ。」
一層、気分が下がった様子のルタは、心から気が進まない様子だ。
(…?)
「ルタにぃ、早く早く!」
子ども達がルタの背中を押す。
それに急かさせるように、白衣の彼は重い扉をギィ…、と押した。
(…わ…!)
そこは、ステンドグラスが並ぶ大きな聖堂だった。
絨毯が敷かれた通路の先には、綺麗な女神像が微笑んでいて、天に願いを捧げているようだ。
外とは違い、わりと温かい室内にほっ、とする。
ランバートが、聖堂を見渡しながら呟いた。
「ここが、ルタの育った家なんだね。」
「うん。この奥に扉があって、居住スペースに繋がってるんだ。」
懐かしむようにそう答えたルタ。
するとその時。
不可思議な音が辺りに響いた。
…カタカタカタカタ
(…?なんの音?)
その音を聞いた瞬間。
ルタが、さっ、と顔色を変える。
私たちがきょとん、としていると、突然、聖堂の奥の扉がバァン!と勢いよく開いた。
「ルタ!!帰ったら1番にここに寄るのが常識だろう!元気だったかい?!マイエンジェル!!」
(?!)



