…ぴくり!
隣に立っていたランバートが、はっ!と何かを察したように顔を上げた。
その表情は、紛れも無い“団長の顔”だ。
ほかの団員達も、ふっ、と真剣な表情になる。
「ど、どうしたの…?」
動揺してそう尋ねた、その時だった。
ブワッ!!
トロッコの背後から、嫌な魔力を感じた。
ばっ!と振り向くと、私たちが通ってきたレールの先に、ぼんやりとした影が見える。
「!あれは、一派の“影”…?!」
ぞくり、と体が震えた。
一派の手先として生み出された闇の兵たちが私たちを追ってきたようだ。
(まさか、私たちを追ってきたの?一派が近くにいる…?)
一気に緊張感が張り詰めたその時、イヴァンさんが「…ちっ!」と舌打ちをして操縦用のレバーに手をかけた。
「ガキども!しっかり掴まってろよ!」
低い声が聞こえた瞬間、ぐん!とトロッコのスピードが上がった。
ゴォオォ!!!
滑るようにレールを走るトロッコは、ガタガタと体を揺らしながら森を抜けていく。
しかし、影たちも標的を定めたかのように、どんどんスピードを上げて迫ってくる。
(…!怖い…!)



