大剣のエーテル


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ガタガタガタ…ッ!!


5人を乗せたトロッコが、レールの上を風をきって走る。

子どものようにはしゃぐランバートとロルフが外を眺めながら声を上げる。


「あははっ!結構楽しいね、これ!」


「なぁオッサン!もっと速くできねぇのか?」


「出来るわけねぇだろ!俺は“発電機”じゃねぇんだ!」


殺し屋オーラ全開の超不機嫌なイヴァンさんは、琥珀の瞳を魔力で輝かせながらエンジンを動かす。


(すごいな…!まさか、イヴァンさんを機動力にするとは思わなかったけど、これなら列車よりも速く着きそう…!)


ランバートの策にうまく乗せられたイヴァンさんは、恨みのこもった視線を彼に送っている。

すると、頰に当たる風に前髪を抑えるルタが目を細めながら言った。


「ねぇ、狭いんだけど。イヴァンだけ座らないでよ。場所とりすぎ。」


「うるせぇ!こっちは1人でトロッコ動かしてんだ!ノアはともかく、大の男4人乗ってんだぞ、信じられねぇ。」


怒りマックスのイヴァンさんは、ドスのきいた低い声で唸る。

そんな彼に、ランバートは笑いながら声をかけた。


「まぁまぁ、そんな怒らないでよ。相変わらず短気なんだから。」


「何言ってんだ、ボケ!このトロッコの重量のうちの3割を、お前の大剣とわけわからねぇ大荷物が占めてんだよ!投げ捨てるぞ!」