にこやかにそう言ったランバートに、イヴァンさんとロルフは一瞬、きょとん、として指示に従う。
遠ざかっていく2人の背中を見ながら私は呟いた。
「鉱山に入るの、許可して貰えるかな…?」
すると、ルタは当たり前のように「大丈夫でしょ。」と答える。
「あの一派より悪人ヅラした“不良コンビ”に任せておけば、だいたい思い通り行くよ。」
「!」
(…確かに、いきなりあの2人に揃って声をかけられたら、震え上がるかも。)
案の定、怖がられている様子の2人は、私たちが見守っている中、すんなりと承諾を得て戻ってきた。
心の中で管理人たちに謝りながら、私たちは高くそびえ立つ鉱山へと足を踏み入れる。
「…すごいね。あちこちにキラキラした石が見えるよ…!」
ランバートと共通の趣味を見つけるきっかけとなった本が頭の中によぎる。
(まるで、あの本に出てきたドワーフの鉱脈みたい…!)
本の中にいるようで、少しそわそわしながらそう声を上げると、ランバートは鉱山の壁を触りながら私に答える。
「ここには、いろんな鉱脈があるんだよ。燃料として使える石が出てくることもあれば、それ以外のレアな宝石が見つかることもある。」
(へぇ、そうなんだ…?)



