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「…本当に、ここで合ってる?」
ロルフの街を出てから数十分後。
ランバートに導かれるまま歩き、目の前に現れたのは、高くそびえ立つ山だった。
山といっても、そこは岩肌がむき出しになっていて、あらゆる所に大きな穴や木材が置いてある。
地図を広げたランバートが「うん。合ってる合ってる。」と言葉を続けた。
「ここは少し前までとある企業が管理してた“採掘場”でね。ここから、北に続くルートがあるんだ。」
(へぇ…!そうなんだ…!)
大迫力の鉱山を見上げていると、ルタが「ふぅん。」と感心したように口を開いた。
「ここに北に続くルートがあるなんて、初耳だな。まさか、海中トンネルか何かなの?ランバート、よく知ってたね?」
「…まぁね。ここは今、採掘がストップしてるから、一般人は入れないんだけど…きっと俺たちなら通してくれるでしょ。」
どう考えても職権乱用発言に聞こえるが、任務のためなら仕方がない。
その時、鉱山のふもとにロッジのような小屋があり、数人の管理人がいるのが見えた。
採掘場での仕事が止まっているとはいえ、無人というわけではないようだ。
「じゃあ、イヴァンとロルフ。あの人たちに山に入る許可を取ってきてくれない?」
「「あ?」」



