人を周りに置くことが怖くなったと寂しそうに呟いていたランバートの記憶が蘇る。
胸が、ぎゅっ、と、苦しくなった。
「…その後、魔力を失った幹部はイヴァンに心臓を撃ち抜かれて絶命し、その他の一派もルタと俺が始末して事件は解決した。…残ったのは、魔法が使えなくなったカイだった。」
無言で話を聞く私に、ロルフは過去とけじめをつけるように語り続ける。
「カイは、その後もエーテルとして任務に当たり続けたが、魔力を失った代償は大きくてな。生きながら死んだような顔をしてた。…そしてある日…ランバートが俺らに言ったんだ。“カイをエーテルから追放した”ってな。」
(え…?)
「どういうこと…?2人の間に、何かあったの?」
ロルフは「いや…そこまでは分からねぇ。俺たちも、ランバートからいきなり言われたからな。」と呟いた。
「ランバート以外の団員が、カイが幻夢石に手を出したことを知ったのも、追放を告げられた後だったしな。」
「そうなんだ…」



